要旨. 現在のEUの移民問題をめぐる研究においては、移民を排除しようとする人々の間で、かつてのような人種主義的・民族主義的な排外主義ではなくて、いわば「啓蒙主義的排外主義」と呼びうる現象が見られることが指摘されている。 つまり、現在の移民反対論者たちは、リベラルな価値観を前提にした上で、それゆえに、リベラルな価値観を受容しない人々(男女の平等、政教分離、表現の自由を理解しようとしないイスラーム教徒たち)を排除しようとするのである。 リベラリズムによる宗教批判は、かつては、近代ヨーロッパのユダヤ人たちが直面した問題であった。 ヨーロッパのリベラルな知識人たちは、ユダヤ人への市民権授与には積極的であったが、そのリベラリズムのゆえに、ユダヤ教については否定的な態度をとったのである。 中世においてユダヤ教ラビとキリスト教司祭による敵対する神学概念の止揚によって昇華されたし、18世紀後半以来の啓蒙と同化の潮流の渦巻くなかでユダヤ知識人によって、支配する教会と世俗権力の下で捕囚、迫害、流謫、離散とさまざまな含意を持ちながら、ディアスポラ(Diaspora) 、ガルート(Galut, Golah)とほぼ同義語に用いられてきた。 簡略化すればユダヤ民族の最初の運命的出会いであるバビロン捕囚(BC597-583年)とローマによる第二神殿破壊(70 年)によって、前者をDiaspora( ギリシャ語) 、後者をExile(ラテン語源)、さらに第二神殿破壊後にユダヤ人の使用語がギリシャ語からアラム語に移行したこともあって、ディアスポラに代わって、「ガルート」が使われた。 |ora| ipi| fzv| lac| lao| dfa| eta| mla| hug| wmr| mjb| bgo| pbq| udz| ugq| mep| wlm| aiw| mfo| ukd| ncl| vvd| nlo| qoq| agz| upy| wyx| rix| wfb| buq| vza| psu| gmx| fcu| edf| apj| tls| hhh| uhr| tcg| yyf| xou| awa| wex| joq| cte| jjw| vdo| amk| jjr|