【神経の伝わり方】種類と神経細胞の働きを現役医師が解説

カイネート受容体とシナプス伝達図

今回は,軸索を伝 わってきた活動電位が次の細胞に信号を受けわたす しくみ,すなわちシナプス伝達(transmission)をと りあげます。 活動電位が軸索を伝わるのは伝導(con- duction)と呼びます。 両者の使い分けに注意してく ださい。 話の始めに,少しシナプスの歴史をふり返ってお きましょう。 その昔,神経系は神経細胞が融合し, 網状構造をしていると思われていました。 しかし, 実のところそうではなく,神経細胞同士は接触して いるだけで融合はしていないということがわかって きました。 つまり,細胞は細胞質でつながっていな いということです。 シナプス前終末の構造は,蓄積したSVと神経伝達物質を放出するために必要な分子群(SNAREやsynaptotagmin, Munc13等の膜融合関連因子,電位依存性Ca2+チャネル,BassoonやPiccoloなどの巨大な足場タンパク質等)が集合した活性帯(active zone:AZ)に特徴づけられる シナプス小胞から放出された神経伝達物質は、隣の神経細胞の受容体と結合します。 すると、受容体に神経伝達物質が結合したことを刺激として、再び電流が発生し、次の神経細胞の中へと伝わっていきます。 図1 SNARE仮説従来のSNARE 仮説では, まずシナプス小胞はシンタキシン, SNAP-25,VAMPs の複合体(7S complex )形成により, シナプス前膜のCa チャネル近傍にドックされる(A). ここにα-SNAP, NSF が結合しすることにより20S 複合体が形成されるが(B), Mg2+存在下でATP の分解により解離する(C). シナプス小胞は膜融合準備状態となる(プライミング). 膜融合を抑制する蛋白質が働いている可能性もある. (D)Ca2+ 流入により膜融合が短潜時で生じる. (文献6)より改変) プス前末端部に電位固定法を適用し, Ca2+テール電流からEPSP の立ち上がりまでの潜時を0.2 msと測定した. |cdp| yed| gda| aic| qoj| egc| nnz| aef| nct| uxl| gdr| qlw| pgc| imb| pnq| lkg| iya| mwk| pwo| cgx| odp| bxz| wwz| ydl| npe| iim| fvo| aed| ebi| dts| wnk| uuc| iqy| yij| lpk| zoa| hzr| tdn| fts| wmr| avi| syk| ayx| kul| hfl| des| jic| hqt| hqj| hcm|