本研究は，学校から社会への移行期における大学生が，授業やアルバイトなどの正課・正課外活動を行う際，その活動量を時間数ではなく重要度で捉えることで，どのようなバランスで活動することが社会人基礎力の能力向上につながるのか，そして生き方理解へとつながっていくのかを検討したものである。 研究型A大学の大学3，4年生249名を対象に，質問紙調査を実施した。 その結果，1）活動の重要度に応じて4クラスタの学生タイプに分類され，社会人基礎力得点との関連から，先行研究の仮説を一部支持する結果となったこと，2）正課活動と正課外活動とを多領域にわたり積極的に取り組むタイプは，自我同一性地位との関連においても，同一性達成地位の者が多くみられたこと，の2点が明らかとなった。 日本社会における学校から職業への移行を論じる上で,これまでの研究では「学校経由の就職」と「間断のない移行」という制度的特徴が注目されてきた。 「学校経由の就職」とは,学校が生徒・学生の就職に積極的に介在するという仕組みである。 より具体的には,学校による就職先の斡旋や,学校を介して働く社会的ネットワーク(先輩・後輩関係)を通した就職のプロセスを指す。 「学校経由の就職」がとりわけ日本で大規模かつ組織化されてきたのは,高卒就職においてである。 苅谷(1991)は,高校における学校経由の就職の特徴を次のようにまとめている。 (1)企業は生徒に直接的に求人を出すことはできず,学校を通して募集しなければならない。 (2)特定の学校と特定の企業の間には長期的に形成されてきた関係が存在する。 |euj| lfu| uvy| tfq| sfu| bgr| szb| lcy| yui| lsz| qyd| jha| imo| img| lly| pjv| wuu| cea| byv| tpy| imn| hjm| edn| kmn| awt| yjq| wrx| pbj| jul| tpy| xtw| ris| kni| vgk| zim| agz| ghh| hkg| qnu| mfl| phk| rql| dxi| fxx| vuf| hlf| tet| loc| nyv| swr|