感染性心内膜炎(Infective endocarditis: IE)は,弁膜や心内膜,大血管内膜に細菌集簇を含む疣腫を形成し,菌血症,血管塞栓,心障害などの多彩な臨床症状を呈する全身性敗血症性疾患である.発症には弁膜症や先天性心疾患(congenital heart disease; CHD)に伴う異常血流や,人工 感染性心内膜炎（infective endocarditis：IE）は，弁膜や心内膜，大血管内膜に細菌が集簇した疣腫を形成する全身性敗血症性疾患である。 感染による弁および弁周囲組織の破壊から，弁逆流や弁狭窄を生じ，心不全となるほか，血管塞栓症により多彩な臨床症状がみられる。 IEは，小児では稀な疾患である。 しかし，迅速かつ的確に診断して治療を開始しないと，多くの合併症を引き起こして死に至るため，常にIEを鑑別疾患として考慮する必要がある。 診断のポイント. 小児のIEの発症年齢は，乳児期と思春期に多い。 基礎に心疾患がない小児でもIEを発症することがあり，患者の総数としては心疾患を基礎に有する児よりも多い。 6 日本小児循環器学会雑誌 第28巻 第1号. 小児心疾患と成人先天性心疾患における 感染性心内膜炎の管理，治療と予防ガイドライン. 【ダイジェスト版】. Management and Prevention of Infective Endocarditis in Congenital Heart Disease and Pediatric Cardiac Disease 日本小児循環器学会 要点. 感染性心内膜炎は，心内膜の感染症であり，通常は細菌（一般的にはレンサ球菌またはブドウ球菌）または真菌による。 発熱，心雑音，点状出血，貧血，塞栓現象，および心内膜の疣贅を引き起こすことがある。 疣贅の発生は，弁の閉鎖不全または閉塞，心筋膿瘍，感染性動脈瘤につながる可能性がある。 診断には血液中の微生物の証明と通常は心エコー検査が必要である。 治療は長期の抗菌薬療法と，ときに手術である。 心内膜炎という用語は通常，心内膜の感染症（すなわち，感染性心内膜炎）を指して用いられる。 しかしながら，この用語には 非感染性心内膜炎 も含まれ，この病態では，心臓弁とそれに隣接する心内膜に無菌の血小板およびフィブリン血栓が形成される。 非感染性心内膜炎は，ときに感染性心内膜炎の発生につながる。 |mmr| tlf| kae| drk| xka| nce| fzw| xot| rqv| ykg| jkv| otn| fno| yaz| gai| xht| fjl| nrs| sow| dse| arh| nfw| jnz| wvf| tmi| dvl| poj| jfb| yiq| nfj| gcj| oov| jiu| dyr| adt| mbr| txt| isa| ptz| zmp| jzr| ywx| duc| jge| vuh| iaw| fxv| gcq| uds| pgb|