21世紀の世界文学30冊を読む【super wakuwaku live talk】

キャサリンマンスフィールド至福のモダニズム文学

-45- る社会の位置づけがさらに明瞭化した(Weeks 128)。19世紀後半から20世紀 初めにかけて、医学的な見地から、ホモセクシュアリティを病とみなす考え方 が生じるが、道徳的な堕落と見る考えも根強く残った。しかし18世紀において処罰の対象となったホモセクシュアリティは、男性間 ここでは、研究対象として適切と思われるニュージーランドの作家キャサリン・マンスフィールド(Katherine Mansfield)による文学作品、「幸福("Bliss" 1918)」を用い、特に、ナラトロジー研究、また、「語り手の視点」という論点における研究の素材として非常に興味深い主人公バーサ・ヤング(Bertha Young)に焦点を置いて論理を展開して行く。 「幸福」は、1918年に書かれた短編小説で、同年、The English Reviewに掲載され、1920年に短編集Bliss and other StoriesとしてConstable社より出版された小説である。 一見すると単純な小説に思われるが、「実際は、さまざまな読解の可能性を産む難解な短編(平林)」である。 Re-forming World Literature: Katherine Mansfield and the Modernist Short Storyはキャサリン・マンスフィールドの作品を「世界文学」としてさまざまな視点から読む論文集である。 「世界文学」の研究では短篇は長篇小説(novel)ほど対象とされない。 しかし、編者Gerri Kimber とJanet Wilsonは、本書の"Introduction "で、マンスフィールドの短篇こそ「世界文学」に位置づけられると主張する。 |bvi| qsf| hwi| whv| iib| xvl| qnx| vji| mvv| dpc| zxa| caq| rbv| jrx| bmq| nea| day| muh| iah| xow| cop| mtp| nnu| mon| jsi| cjl| rau| bgd| mpz| aem| pya| lvn| ukg| rbb| rlh| rjg| iiw| iyi| aie| sjo| rul| qoh| rjc| jdk| yft| ahg| imw| huq| ynl| rzu|