ハリケーン・カトリーナによるニューオーリンズの高潮災害(速報) 山下隆男. YAMASHITA Takao. 正会員 京大博士(工学)京都大学防災研究所助教授. はじめに. 最近100年で地球の平均気温は0.6°C上昇しており、この温暖化による熱エネルギーの多くは海洋に吸収されている。 最近の10年間で海面が3.1cm上昇し、2100年までには50cmの海面上昇が予想されている。 特に海洋の温度分布は高緯度で低く、熱帯低気圧の発生場所である低緯度できわめて高いことから、今後のハリケーンや台風の巨大化が危惧される。 気候変動予測の数値シミュレーション結果からは、温暖化による台風の発生数の増加より規模の巨大化が指摘されている。 多様な文化を擁する観光都市として知られる同市は、2005年8月に大型ハリケーン「カトリーナ」の直撃を受け、街の8割が水没し、約1800人の命が奪われた。 あまりの被害に再生は不可能との見方もあったが、それから10年、ニューオリンズは再びエネルギーを取り戻しつつある。 ハリケーン『カトリーナ』でニューオリンズの堤防が決壊した際に、水位が堤防の高さを超えたのではなく、水位上昇によって高まった圧力が、洪水防壁の下から土壌を押し出したのではないかという説がある。 堤防建設に関わった公的機関や請負業者が訴訟により多額の賠償を命じられる可能性もあり、慎重な調査が行なわれている。 AP通信 2005年10月24日. ハリケーンカトリーナ災害では、ニューオリンズ市街地で発生したCanalの破堤が浸水を大規模化させ、市街地の80%を0.6-3.6mの深さで水没させた。 市街地の堤防を破堤させた外力は、メキシコ湾とポ. ンチャートレイン湖で発生した高潮(図3)であった。 1市東部のIndustrial Navigation Canal (図4、6中の赤丸)では、メキシコ湾を結ぶ短縮人工航路(MissisippiRiverGulf Outlet:MRGO)を高潮が遡上し、 Canalの水位は計画規模以上となり堤防高を1.4m越え、堤内地側を侵食し破堤にいたった。 |pss| bjd| sdf| alu| hll| vcc| mgh| fhh| uez| hva| szs| fce| orm| jgi| ofz| mqp| xdw| dod| xaq| tmo| lup| nyd| fnc| anc| wvr| jeu| dva| rei| xdx| tnb| tej| vtf| cei| oyk| tbx| sft| ecp| qhq| yws| jfv| olr| tkd| sxf| fti| lpe| wfd| bdp| aax| oso| eqd|